冬支度

日ごとに葉の色が変わって、落ち葉も多く見受けられるようになりました。毎日通勤で眺めるケヤキの街路樹も、週末の間に色が変わっていて秋の深まりを実感しました。

東京都文京区目白台:山茶花

冬の花を代表する山茶花(さざんか)も場所によっては花を咲かせています。秋晴れの空に美しく輝いていました。
ベランダの植物に目を向けてみると、彼らも冬支度を始めているようです。今年は夏の天候不順(梅雨に雨が降らないと思ったら、雨が続いたりしましたね)に悩まされ、思うように成長できなかったり、枯れてしまうものもありました。厳しい一年となりましたが、これからまた寒い日が続くので少しだけ心配です。

ホオズキ

一年前の初夏に購入したホオズキは今年も幾つか実を付けましたが、さすがに購入した時よりも数は多くありませんでした。しかしながら順調に育ってくれて一安心です。今は茎ごと枯れてしまいましたが、新たに姿を現した芽が頑張っています。虫にやられていますが、枯れてもまた春には新芽が出てくることでしょう。

コムラサキの実

コムラサキも葉の調子が悪いのですが、綺麗な紫色の実を付けてくれました。少しだけ収穫して果肉を取り除いて、実生で芽が出るか試してみようと思っています。

ニレケヤキ

ニレケヤキは今年も元気に育ちました。昨年は摘芽(てきが)をして形を整えていたのですが、今年は春に生えた葉をほとんど残したことにより、縁にある明るい色の輪郭が残ったまま秋を迎えることとなりました。縁がなく葉全体に色づいている葉は、夏に生えたものです。

ハマヒサカキ

このベランダのランドマークツリーでもあるハマヒサカキは元気に成長しました。大きなガの幼虫が一匹ほど付いて新芽を食べていましたが、それ以外はほとんど被害はありませんでした。道路の植え込みに使われるほど丈夫な植物なのですが、購入した当初は土が合わなくてほとんどの葉が枯れてしまいました。土を替えて様子を見ていましたが、今では当時の様子が嘘のように元気に育っています。

團十郎朝顔

團十郎朝顔は夏の雨にやられて病気になり、少々元気がありませんでした。綺麗な花を咲かせてくれましたが数は少なく、種も例年に比べて三割程度の収穫でした。もうシーズンを過ぎて枯れていくばかりですが、枯れ方も病気の症状が現れています。朝顔は一年草なので、来年は土ごと取り替えてリベンジといったところです。

ヒメダカ

メダカたちも少々数を減らしています。昨年に卵を孵しすぎたので今年はほとんど増やさなかったのですが、今年に数を減らしたのでちょうどよい数になっています。これからもうしばらくしたら、冬越しのために発泡スチロールに入れます。

ヒシモドキ

水草のヒシモドキは昨年購入したものが付けた果実が発芽し、今年は勢い良く繁殖しました。再び実を付けているので、このままいけば来年も頑張ってくれるでしょう。

ミニトマト

最後にミニトマトですが、今年も実を多く付けてくれました。実を付けた後は力を使い果たして元気がなくなるのですが、今現在再び花を咲かせて実を蓄えています。この苗は昨年購入したものですが、来年も元気に育ってくれそうな気がします。

ミニトマトの花

街や土手を歩いて植物を見ても季節の移り変わりを感じることができますが、ベランダで植物を育てると、より間近に移り変わりを感じることができます。さらにひとつひとつに愛着がわくので、小さな発見があったときの感動はより大きくなります。思うようにいかないこともありますが、それが生命であり、多くの気づきを与えてくれます。来年もこのような小さな感動に出会え、幸せを感じられることを願ってやみません。

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