変化朝顔

今年の夏はとても暑かったこともあり、文京朝顔・ほおずき市で購入した團十郎朝顔はあまり花が付きませんでした。一方で、変化朝顔は葉の調子が悪くなったにもかかわらず、よく花を付けてくれました。

変化朝顔

変化朝顔を育てるのは今年で三年目です。毎年異なった種類を手に入れて「今年はどのような花を咲かせるのだろう」と楽しみながら育てています。
今年のものは写真のとおり花弁に特徴があり、通常のアサガオのようにラッパのかたちになりません。青紫色がとても美しく、少し儚げな雰囲気を醸し出しています。

写真の葉は調子が悪く縮れていますが、本来は大きく瑞々しい姿をしています。中には手のひらくらいの大きさのものもあり、とても立派です。蛾の幼虫が発生して葉を食い荒らしてしまいましたが、それにもめげずに現在でも枯れずにいます。

変化朝顔

團十郎朝顔も同じなのですが、変化朝顔は暑すぎると花が付きにくくなるようです。最近の夏は暑くなりすぎることが多いので、涼しくなった今くらいの季節から花が多くなることもあります。また、花を付けたとしても種ができにくくなるようです。團十郎は本来、種が採取しにくいと言われていますが、これまでは毎年多く結実していました。しかしながら、今年はまだひとつも採取できていません。この変化朝顔も多く花を付けていますが、こちらも結実していません。今年は人工授粉を積極的に行なっていないのも原因のひとつと思いますが、花のかたちも一因なのではないかと思っています。本来アサガオは「自家受粉」といって、花が咲くときにおしべがめしべを追い抜かすことで自律的に受粉する仕組みを持っていますが、この変化朝顔の花のかたちだと自家受粉がしにくいのではないかと思います。

変化朝顔

さて、写真は約一ヶ月前のものですが、この朝顔は現在でも花を付けてくれています。なぜか色が青紫から赤紫に変化していて、小さな驚きを与えてくれます。穏やかな秋の季節にアサガオを楽しめるというのも、なんだか趣きがあってよいなとしみじみ眺めています。来年も販売していたら、ぜひ手に入れようと思っています。

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